【待って!】カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

【待って!】カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

最終更新日:2023/02/26

Tascam Porta02を購入!

tascam porta 02・カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

人気なカセットMTRはいくつかありますが、自分は青いボディが特徴的なTascam Porta02を購入しました。

ぱっと見では2トラックだけのMTRに見えますが、4トラックMTRで、左側8つのノブは録音後の4chのボリュームとパンを操作できます。

購入目的① カセットテープの質感

カセットの質感・カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

一番の目的は、パソコン上で音楽を作る際にカセットテープの雰囲気・質感をトラックにつける事。

そのため、カセットにREC→DAWで再RECという工程を各トラックごとに行います。

ハード機材を使うことで、プラグインよりリアルなサチュレーションやノイズ予期せぬテープの揺らぎを期待してカセットMTRの購入を検討し始めました。

購入目的② 無限ループカセットを作りたい

無限ループカセット・カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

2つ目の目的として、インスタなどでよく流れてくる、アンビエントな無限ループカセットを試してみたいと思いました。

自分でカセットテープを開きテープを輪のように繋ぐことで永遠とアンビエントを楽しめるという、現代のおしゃれっぽいやつ。

せっかくカセットテープMTRを買うなら是非ともやってみたいやつです。

ようやく購入→後悔した事

何週間もフリマサイトを探し続けようやく購入!しかしワクワクしたのも束の間…。

実際に使ってみると、いくつかの点で自分にはカセットMTRは不要だったなと思いました。

目的にもよると思いますが、これから購入を考えている方は是非参考にしてみてください。

カセット質感の演出に実機は不要

実際にカセットに録音することで、確かにハード機材のノイズや温かみある歪みが加わりました。

しかし、正直、プラグインで全然良かった…。

カセット質感の演出にはプラグインが一番

プラグインで充分高品質なサチュレーションが得られる上、コントロールしやすい

・1トラックずつカセットにREC→DAWで再RECという工程が、とにかくめんどくさい

テープの揺らぎは、故意にテープを伸ばしても発生が難しい

の3点が、カセットの質感をつけるのに実機よりもプラグインが良い理由です。

カセットMTRを一つ工程に挟むのはめんどくさいだろうと予想していましたが、サクッと作れるDAWの良さが完全に損なわれるのを感じました。

結果的にプラグインを購入

結果的に、WavesfactoryのカセットエミュレートプラグインCassetteを購入しました。

理由として、

4種類のテープと3タイプの再生デッキのエミュレーションが組み合わせて使える。

テープの揺らぎを故意に発生させられる

オーバーダビングなど、実機でやるとめちゃくちゃめんどくさいこともフェーダー操作で可能。

Wavesfactory Cassetteはこちら

「効率的じゃないからこそ生まれる良いものがある」

そう思いたくて、半年ほどMTR頑張りましたが、最終地点がDAW上での完成&プラグインで満足できる質感が得られるなら、DAWのメリット享受すべきという結論に至りました。

無限ループカセット完成!→これどこに収納?

一方で無限ループカセットは、完成地点がDTM上ではないので非常に面白い経験でした。

決まった時間内にタイミングよくビートを入れてみたり、時間を延ばすために途中に色々かませたり。

でも完成したテープと、バラバラにした使い道のないテープの残骸の収納問題が発生。

世のインスタグラマーは、ビデオのために毎回これを組み立て→撮影後はどうしているんだろう?という疑問→ループならもうDAWでいいじゃないかと思いました。

DTMを始める前、自分は4トラックのMTRで作っていたのですが、DAWの便利さを知った今、MTRに戻るのは無理だと感じました。

逆に買ってよかったことは?

良かった点として、インターフェースのInputが足りない時にミキサーとして使えたり、友人間でこだわりのあるやつだと思われたり話のネタになったりはします。

実は同じタイミングで、ベーシストの友人もカセットMTRを購入。

ハードのシンセを録音してみたり、DJのようにトラックを操作してみたり、満足して使えているそう。

まとめ

完全に主観ですが、カセットMTRから得た教訓はこちらです。

・DTMerがカセットの質感をゲットしたいなら、圧倒的にプラグインがおすすめ。

無限ループカセットは面白い、しかし収納問題毎回組み立てるめんどくささを考慮しておきましょう。

結論は、カセットループやハード機材として正規の使い方をするなら面白いかもしれません。

DTM上の完成が最終着地地点であれば、カセットMTRはおすすめしないです。

DTMerにおすすめのカセットプラグインWavesfactory Cassette

そしてLofiな音質・サチュレーション効果フィルターをゲットしたいならSmaplerX V3もおすすめです。

どちらもデモ版は無料で使えるので、一度試した上で、カセットMTRの検討した方が良いかと思います。

Wavesfactory Cassetteデモ版

Lofi質感なSmaplerX V3デモ版

今回の記事が何かの参考になれば光栄です。

それではまた次回!


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記事を書いた人

南家 快星Kaisei Nanke

DTM歴16年。 絵と音楽を作りつつ、WEBデザインの仕事を掛け持つフリーランスクリエイター。

東京とパリでグラフィック/web/インテリアデザイナーを経験後、2020年からイラスト・絵画の販売を開始。
2021年度国連世界人口白書をはじめ、L'occitane、メルカリなどのサービスに挿絵やイラストを提供。作品はこちら

2022年にKuai Tapesを結成し、1st EP『Can't swim so I stay』を配信スタート。

Making & Howto videos On Instagram メイキングビデオをインスタに掲載中

kuai_xingのインスタ @kuai_tapes