【おすすめ】優秀すぎるバスコンプ・Shadow Hills Mastering Compressor Class A

【おすすめ】優秀すぎるバスコンプ・Shadow Hills Mastering Compressor Class A

最終更新日:2023/03/26

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aとは

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aは、いわゆるバスコンプレッサー

バスコンプとは、ミックス・マスタリングの際にトラック同士をくっつけるために使用されるコンプレッサーの総称です。

オリジナルのShadow Hills Mastering Compressorは、RadioheadやColdplayなどのアーティスト御用達の人気バスコンプです。

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aの詳細はこちら

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aの特徴

優秀なバスコンプの代表

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aを購入する一番の理由はなんといってもバスコンプとしての用途でしょう。

マスタートラックにかけることで、それぞれのトラック同士を接着させることで音にまとまりが出せるバスコンプ。Shadow Hills Class Aはまとまりはもちろん、厚みと奥行き、さらには空気感が強調されます。

かけすぎは禁物ですが、かけるだけでプロの音になるというのも、あながちウソではないグルーコンプです。

音の特徴

前述した厚みと奥行き空気感の強調以外にもShadow Hills Class Aには、3つのアナログエミュレーションを切り替える機能がついています。

クリーンNickel

・ややヴィンテージサチュレーションのかかるIron

・inputの量に応じてアナログ機材の歪みが加わるSteel

個人的にはバスコンプとして使うことが多いのでNickelが多めですが、Steelで強めにかけたコンプのWetを減らしてパラレルコンプとして使うのも◎。

見た目ほど複雑ではないバスコンプ

ツマミが多くて、SSL Bus Compなどに比べると、ややとっつきにくい外見Shadow Hills

しかしこれはパンの左右それぞれ別々での設定が可能なためで、実はとてもシンプル

左右を追従させるPARAMETER LINKをONにすれば、操作するのは中心から左側だけでOKです。

2つのコンプレッサーが複合したプラグイン

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aは、OPTとVCA2種類のコンプが合体したプラグインです。

・上半分(メーターの横)がOPT系コンプ

・下半分がVCAコンプ

となっています。

なんとなくやっちゃいがちなVCA、OPT、FET、TUBEの使い分け、こちらを参考にしてみてください。

OPTで音圧を上げた後でVCAを使ったり、どちらか片方だけ使うということも可能なので、トラック単体にコンプをかけるのにも便利なShadow Hills Class A

ここまで読んでいただければ、Shadow Hills見た目ほど複雑なコンプではないことがわかっていただけたと思います。

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aの詳細はこちら

オリジナルとClassAの違い

Shadow Hills Mastering Compressorには、今回紹介したClass A バージョンの他に、ClassAのつかないオリジナルバージョンがあります。

機能の違い

緑のライトがオリジナル、赤がClass Aです。

ライト色の違いの他に、ClassAバージョンには下部につまみが追加されており、左から順に

アナログコンソール卓のチャンネルごとの癖のモデリング

M/S切り替え

・クリッピングしないためのHeadroom設定

・低音など特定音域をモノにするMonomaker

・ステレオ的な広がりが調整できるStereoWidth

が追加されています。(MIXとハイパスフィルターはオリジナル版はUI右上で操作可能。)

音の違い

まずわかりやすい違いとして、ClassAの方がオリジナルよりも音圧が高いです。

同じ設定でコンプをかけてみたところ、ClassAの方が2〜3dBほど音が大きくなりました。

また細かな音色の違いとしては、ClassAの方が音の厚みや奥行き感が強調され、広がりがある印象を受けました。

制作元のBrainworxはオリジナルはドラムバスClassAはマスターのグルーコンプとしての使用を推奨しているようですが、個人的には、どっちもClassAで良いと思います。

気になる方はどちらも無料でデモ版が使えるので、比較してみると良いでしょう。

オリジナルのデモ版ダウンロード

ClassAのデモ版ダウンロード

類似プラグインと比較

今回は2種類の類似プラグインと比較してみましょう。

おすすめバスコンプを比較する記事も用意したので、ぜひ参考にしてみてください。

真空管の暖かみをプラス | Pulser Mu

2023年にバスコンプを買うならこれ、と言いたいくらい高品質なバスコンププラグインMu

Shadow HillsがVCA系コンプなのに対して、MuはTUBE系のコンプなのでわずかに暖かみが加わります。

圧倒的なナチュラル感と温かみ他のプラグインでは代用できない独特のキャラクターです。

ちなみに今なら60%OFFで購入できるセールを開催中!

セールは2023年4月16日まで!詳細はこちら

Pulser Muの詳細はこちら

音像に立体感を持たせるなら | SSL Native Bus Compressor 2

SSL Native Bus Compressor 2は、Shadow HillsMuに比べるとわずかにコンプ感が強めな印象ですが、音像に立体感持たせるのに素晴らしいバスコンプです。

SSL本家が出しているモデル以外にもWAVESがエミュレートしたプラグインもあり、本家の方がより透明感や奥行きが感じられるのに対し、WAVESの方がパンチが感じられます。

SSL Native Bus Compressor 2の詳細はこちら

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aの購入/デモ版はこちら

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aの詳細はこちら

今回紹介したプラグインは、無料のデモ版が使えるので、気になったバスコンプは比較してみるのがおすすめです。

Pulser Muデモ版ダウンロード

Shadow Hills Mastering Compressorデモ版ダウンロード

Shadow Hills Mastering Compressor Class Aデモ版ダウンロード

SSL Native Bus Compressor 2デモ版ダウンロード

ではまた次回!

動作環境

Mac

  • macOS 10.11 – macOS 12 Monterey (Apple Silicon Supported except for AAX)
  • AAX DSP, AAX Native, AU, VST2, VST3
  • Display resolution: 1440 × 900px or 1280 × 960px or higher
  • Memory: 2 GB RAM

PC

  • Windows 8 – 11
  • AAX DSP, AAX Native, VST2, VST3
  • Display resolution: 1440 × 900px or 1280 × 960px or higher
  • Memory: 2 GB RAM

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記事を書いた人

南家 快星Kaisei Nanke

DTM歴16年。 絵と音楽を作りつつ、WEBデザインの仕事を掛け持つフリーランスクリエイター。

東京とパリでグラフィック/web/インテリアデザイナーを経験後、2020年からイラスト・絵画の販売を開始。
2021年度国連世界人口白書をはじめ、L'occitane、メルカリなどのサービスに挿絵やイラストを提供。作品はこちら

2022年にKuai Tapesを結成し、1st EP『Can't swim so I stay』を配信スタート。

Making & Howto videos On Instagram メイキングビデオをインスタに掲載中

kuai_xingのインスタ @kuai_tapes